トンガの海底火山爆発が2022/1/15に発生しました。
トンガは南半球に位置する島国です。
ニュージーランドの北東、オーストラリアの真東に位置します。
この噴火による影響を考えていきます。
気温の低下が起こるのか?
火山が噴火したとして思いつくのが太陽光を遮られることによる気温の低下です。
この気温の低下の原因となるのが「二酸化硫黄ガス(SO2)」によるものと言われています。
大規模な火山噴火は、二酸化硫黄ガスを上層大気(成層圏とも呼ばれる)に注入し、それが水と反応して硫酸水滴の雲を形成する。これらの雲は太陽光を宇宙に反射し、太陽エネルギーが地球表面に到達するのを妨げることによって、地球の表面を下層大気とともに冷やす。
では、今回の噴火でSO2はどうだったのでしょうか。
今回のSO2の量は~0.4Tgとの話があり、気候への影響は5Tg必要らしいので、比較的影響はないという話が出ています。
とはいっても、今後さらに噴火が続いて影響が拡大する可能性も考えられます。
また、近くのオーストラリア等には影響が起きると考えられます。
そのため、楽観視せず、今後も気にする必要がありそうです。
何に影響するか?どんな銘柄に影響するか?
この噴火から、個人的には、一番に農産物系、二番にエネルギーに影響があると考えています。
理由は、南半球は現在夏なので、仮に南半球で雲が多くなると、日照時間が短くなり、農産物系に影響があると考えています。
また、現在は南半球は冬ではないので暖房のために灯油や石炭を燃やすケースはないと思いますが、この影響で再生可能エネルギーへの流れがストップし、再び資源エネルギーにシフトする可能性も考えられるため、第二にエネルギーへの影響があると考えています。
そのため、小麦、コーヒー、石油、石炭などに影響があると考えています。
ちなみに、農産物のETFでは、以下のようなものがあります。
1687 アグリETF (WisdomTree農産物上場投資信託)
1695 小麦ETF (WisdomTree小麦上場投資信託)
また、商社、再生可能エネルギー事業社にも影響があると考えられますので、注視していきましょう。
とはいえ、あまり被害が大きく出ないことを祈るばかりです。
トンガの方々が無事であることを祈っています。
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