投資の勉強②:出来高を理解する

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目次

投資の勉強②:出来高を理解する

投資をこれから始める方に向けて投資で役立つ知識を解説していきます。

今回は「出来高」です。

 

 

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概要

出来高とは

出来高とは、設定した期間内に成立した売買の株数のことを言います。

例えば、1日や1週間といった期間に対してで売買が成立した株数を指します。

出来高の記載場所は証券会社やサイトによって異なりますが、多くはチャートの下に棒グラフの形で表示されていることが多いです。

例えば株探のサイトでは、下のように出来高が記載されています。

 

因みに、出来高と似て非なるものとして売買代金があります。

売買代金は設定した期間内に成立した売買の合計金額を言います。

合計金額と株数の違いがあるので注意してください。

 

出来高は銘柄の注目度、売買の延べ人数

出来高は成立した売買の株数なので、これはつまり、銘柄の注目度や売買参加者の延べ人数と同じと言えます。

出来高が多ければ多いほど、その銘柄の注目度が大きいことになります。

つまり、多くの資金がその銘柄に流入、流出しようとしていることになります。

 

ここでひとつ注意点なのが、出来高は買い手と売り手の両方がいて成立した株数になります。

つまり、買いと売りの両方の側面で出来高を見る必要があるということです。

買い、売りの片方だけではないことに注意してください。

これは後のトレンドの把握やローソク足の解釈に影響が出るので覚えておいてください

 

出来高急増の理由

今まで少なかった出来高が急増したときは、業績発表や機関投資家(プロ)が参入した可能性が大きいです。

決算発表で市場参加者が急増

決算発表で予想以上に内容が良かった場合は、多くの人が株を買っていきます。

これは企業の価値が高くなった→株価が高くても妥当という考えに基づいています。

その結果、多くの人が買う→出来高が大きくなるということになります。

 

逆に、予想以上に決算内容が悪かった場合は、多くの人が株を売ります。

その結果も同様に、多くの人が売る→出来高が大きくなるということになります。

 

機関投資家(プロ)が参入した可能性

一方、何もないときに出来高が急増したときは、機関投資家(プロ)が参入(退場)した可能性が大きいことになります。

機関投資家は株でお金を稼ぐのが仕事なので、その銘柄で今後利益が出せる(損をする)と考えた結果、株を買っている(売っている)ことになります。

つまり、機関投資家が参加(退場)したということは、今後株価が上がる(下がる)可能性があるということになります。

 

例外:仕手株の可能性(意図的に株価が操作されている可能性)

ひとつ注意なのが、意図的に株価を釣り上げて株価操作をしている仕手株の可能性もあるということです。

一気に出来高上昇&株価上昇させ、他の投資家が群がったところで一気に売りつけて利益を得ようとしている人がいます。

これは企業の実態に伴わない株価変動なので、仕手株の場合は下手に手を出すと必ず損をします。

仕手株で狙われる銘柄には以下の3つの特徴があります。

  • 発行株式数が少ない
  • 株価が低い
  • 元々出来高が少ない

この特徴に合致する銘柄は気をつけるようにしてください。

 

投資テクニック

出来高とローソク足はセット

ここで注意したいのが、出来高の大きさでローソク足の信頼度、解釈が変わるということです。

 

出来高を伴った大陽線

下の図を見てみましょう。

左で囲んだ部分は出来高を伴い大陽線を引きました。

これは多くの投資家が参加して形成してできた大きな陽線なので、今後この株価は上昇する可能性が大きいということになります。

結果、このあと株価は上昇しました。

 

出来高を伴わない陽線

一方、こちらの陽線はどうでしょうか。

こちらの陽線はあまり出来高を伴わずできました。

これは、陽線を作った参加者があまりいないことを指します。

つまり、この陽線はあまり信頼度が高くないということが分かります。

事実、このあとの株価は上昇せず下落を続けました。

 

このように、出来高はローソク足の信頼度、解釈につながる重要な役割をしています。

必ずローソク足と出来高はセットで考えるようにしましょう。

 

 

トレンドの把握

出来高とローソク足をセットで考えると、株価の上昇、下落のトレンド(傾向)が分かります。

例1:出来高を伴った上昇開始

例えば下の図を見てみましょう。

黄色枠で囲んだ日の出来高が急増しているのが分かります。

そして、この出来高を伴った日から株価は上昇傾向にあることが分かります。

このように、出来高を伴った上昇は、その後のトレンドを把握する大事な指標になります。

 

例2:出来高を伴った上昇停止

逆に、この場合はどうでしょうか。

こちらは同じ銘柄のものですが、上昇後しばらくすると、過去数日よりも出来高を伴って十字線のローソク足が形成されています。

これは前の記事で紹介したように、株価が上下に行くか迷っているとことを指しています。

つまり、ここで上昇傾向がストップしたことが分かります。

 

例3:出来高を伴った下落の開始

そして、一旦上昇が止まって株価があまり動かなかった後に、出来高を伴う大きな陰線をつけて下落しています。

これは株価が下落トレンドを開始したことを意味します。

実際にその後は株価は急落しているのが分かります。

 

 

このように、出来高とローソク足を見ることで、トレンドの把握ができることが分かります。

まとめ

出来高とは、設定した期間内に成立した売買の株数のことを言います。

出来高とローソク足をセットで考えると、株価の上昇、下落のトレンド(傾向)が分かります。

上記の内容はあくまで一例なので、判断基準や他の事例(上昇中の大陽線、小さなローソク足等)について詳しく勉強したい方は「マーケットのテクニカル分析」という本にを参考にしてみてください。

 

投資について他にも勉強したい方は、こちらで紹介した本を読んでみると良いでしょう。

 

投資で余裕のある人生を。

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