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「相場サイクルの見分け方」という本の感想
全体の相場のサイクルについて知りたいという方は、「相場サイクルの見分け方」という本がオススメです。
この「相場サイクルの見分け方」の内容と感想を述べます。
この本は以下の方にオススメです。
・金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の4つのサイクルを知らない人
・それぞれの相場でどの業種が買われやすい、売られやすいかを知りたい人
・それぞれの相場で大型株、中古型株が上がるタイミングが違うことを知りたい人
・それぞれの相場が起こる、終わるシグナルについて知りたい人
・株式市場に影響を与える機関投資家の保有する株、売却する株について知りたい人
概要
景気循環と株式市場の関係
株式市場には強気相場→弱気相場→強気相場→...と必ず循環が生じます。
この理由は政策等の影響で生じるからです。
株をやっていると、例えばこういった話が出てきます。
・金利を引き下げることで金融相場が始まり、不景気なのに株価が上昇する
・景気が加熱すると金利が引き上げられ、株価が下落する
このように、「金利の上げ下げは株式市場に影響する」とありますが、それはなぜでしょうか。(自分は分かりませんでした。)
この「金利⇔株式市場」の関係を記載しているのがこの本になります。
さらに、この本は相場の種類、相場ごとに上がりやすい銘柄、タイミングとしてどういうチャートになりやすいか、を解説しています。
例えば、相場の種類には金融相場、業績相場、逆金融相場、逆業績相場の4つのサイクルがあり、金融相場では不動産の株が買われやすい、などがあります。
今がどの相場なのかを把握できれば、投資対象を絞ることができ、さらに勝率も上がることでしょう。
機関投資家が株を売買するタイミング、理由
機関投資家による株式市場の影響についての記載もあります。
銀行や生保などの大金を扱う投資機関による株式市場の影響は無視できないものになります。
その大金を扱う投資機関が、どういう理由で株を売買するのかについて記載されています。
感想
良い点:相場のサイクルやタイミング、銘柄についての記載が豊富
投資はうまく相場に乗るのが成功の秘訣です。
そのため、全体の相場観を把握できるこの本はオススメです。
また、相場に乗るためには、相場の変わり目を判断する必要があります。
この本は相場が変わるときの指標についても記載されているので、投資のタイミングを誤るリスクも低減できます。
さらに、相場に対してどの銘柄が良いか、大型、中小型株のどちらが良いかについて記載されているので、実際に投資する際の参考になります。
機関投資家の話は、他の本やブログでも記載があるものを事前に見たことがあったので、自分は「そうだよね」くらいしかなりませんでしたが、知らない人は頭に入れておく方が良いでしょう。
悪い点:資料が古い
記載されている内容が1990年代など、少し古いのが少し残念な点ではあります。
また、電子取引についての記載が一部ありますが、現在は全てが電子取引なのでここは読まなくて問題ないでしょう。
まとめ:全体の相場観を把握するためには今も昔も変わらず
投資をする上で全体の相場観を把握するためには必須の内容と言えます。
テクニカル分析やファンダメンタル分析などで、どの船(銘柄)で進むべきかを知るのも大事です。
一方で、現在の海の状況(全体の相場)を知ることも、船乗り(投資家)にとっては重要です。
そういう意味で、全体の相場を知るこの本は必読書のひとつではないかと考えられます。
もし興味がありましたら読んでみるといいでしょう。
他にも投資について学びたい方はこちらで紹介した本も読んでみてください。
投資で余裕のある人生を。
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