目次
投資の勉強①:ローソク足を理解する
投資をこれから始める方に向けて投資で役立つ知識を解説していきます。
一つずつ一緒に勉強していきましょう。
最初は「ローソク足」です。
概要
ローソク足とは
ローソク足とは、設定した時間内の始値・高値・安値・終値を1本で表したものです。
例を出しましょう。
まず、仮に設定した時間を1日としましょう。
株式市場が開いて、ある銘柄の株価が1000円とします。
その後、株価が上昇して1100円をつけた後、株価が下落したとします。(後で見るとここが最高値だったとします)
みるみる株価は下落し、900円をつけた後(後で見るとここが最安値だったとします)、再び株価が上昇して1050円でその日の株式市場が閉まったとします。
このとき、
始値(はじめね):1000円
高値(たかね):1100円
安値(やすね):900円
終値(おわりね):1050円
となります。
これをローソク足で表すと下の図のようになります。
このように、一連の株価の動きをまとめたものをローソク足と言います。
ローソクの色によって、始値>終値 or 始値<終値のどちらかが分かるようになっています。
この色分けは各サイトによってバラバラなので、必ず最初に確認してください。
始値>終値のローソク足を陽線、始値<終値のローソク足を陰線と呼びます。
また、高値にに向けて伸びている線を上ヒゲ、安値に向けて伸びている線を下ヒゲと言います。
ローソク足の種類
もう一度ローソク足の定義を見ます。
ローソク足とは、設定した時間内の始値・高値・安値・終値を1本で表したものです。
つまり、設定した時間に応じてローソク足を作成することが可能になります。
設定した時間によって、
1年→年足(ねんあし)
1ヶ月→月足(つきあし)
1週間→週足(しゅうあし)
1日→日足(ひあし)
1時間→1時間足(いちじかんあし)
1分→1分足(いっぷんあし)
となります。
投資でよく使われるものは、日足、週足、月足があります。
しかし、これは自分の投資の時間感覚によって異なるので、いろいろ見て試してみてください。
投資テクニック
トレンドの把握
ローソク足を複数まとめたものを「チャート」と言います。
こちらがチャートとなります。下の図は日足のチャートとなります。

出典:株探
このように、ローソク足によって株価の動きがまとまって表示が可能となります。
このチャートを見ることで、現在の株価が最近の動きの中でどの位置にいるかを把握することができます。
心理状況の把握
ローソク足は株の売買の物語を1本で表したものになります。
つまり、その銘柄に対する投資家の心理状況が現れています。
例えば、陽線で上ヒゲがないということは、高値=終値となります。これはつまり、その時間内の終わりまで高値を更新し続けたということなので、買いの勢力が強かったことを示唆します。
逆に、陰線で下ヒゲがないということは、安値=終値ということで、売りの勢力が強かったことを示唆します。
また、ローソクの太さが極端に短い(もしくは無い)ときは始値=終値となるので、これは売り買いが同じ勢力だったと言えます。つまり、株価が上に行くか下に行くか迷っている状態と言えます。
注意点①:1本のローソク足でも、株価の動きは複数パターン存在する
ローソク足はあくまで株価の動きを凝縮させた形となります。
例えば、下の図を見ると、赤と青で違う株価の動きをしていますが、ローソク足に直すと同じものになることがわかります。
このように、1本のローソク足でも、株価の動きは複数パターン存在するので、少しだけ意識すると良いでしょう。
注意点②:出来高を必ず見ること
注意しておきたいのが、ローソク足で表される心理状況はあくまで参考ということです。
なぜなら、株を保有している投資家全員がその心理状況に至っているとは限らないからです。
多数の投資家が売買をしてできたローソク足なら、その心理状況は正確になりますが、少数の投資家で形成されたローソク足は、心理状況は必ずしも正しいとは言えません。
ですので、投資家がどのくらい売買したかを表す「出来高」を必ず見るようにしてください。
まとめ
ローソク足だけで株価の動きを把握でき、さらにそこから投資家心理が見えてきます。
ローソク足から、どういう経緯で株価が動いたかを予想できるようになれば、投資戦略はグッと増えます。
また、このローソク足を複数合わせてトレンドを把握する方法もあります。
例えば、テクニカル分析の教科書である「マーケットのテクニカル分析」という本には、強気、弱気、反転のローソクパターンが多数掲載されています。
さらに勉強したい方は参考にしてみてください。
投資について勉強したい方は、こちらで紹介した本を読んでみると良いでしょう。
投資で余裕のある人生を。
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