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ニトリの株の分析【2020年1Q】
ニトリは買いか考えていきます。
結論は「長期で買い」です。
理由①:継続的な成長
「株探」というサイトでニトリの業績を見ると、売上が1997年以降ずっと前年度比で+の成長を続けています。(あくまで1997年からのデータしか閲覧できないので、それ以前も増加していた可能性はあります)
売上を前年度を超えることは可能ですが、これが20年以上続けてとなると小売業では難しいです。
なぜなら、この20年の間に好景気、不景気のサイクルが必ず訪れるからです。
好景気のときは皆が財布のひもが緩んでいる状態ですので消費が増えるのは当然です。
しかし、不況になったときは皆が財布のひもがきつい状態ですので消費が減ってしまいます。
その消費が減っている状況でも売上を増やすことができるのは企業の力あってのことです。
この売上ひとつとっても、ニトリという企業の強さが良くわかると思います。
理由②:経営の上手さ
ニトリの営業利益率は小売業として異常な20%を超えています。
通常の小売業の利益率の平均が2.1%くらいなので、この利益率がいかに異常なのかがわかると思います。
これはニトリが自社で製造販売をしていることが理由になります。
通常メーカーから商品を受け取って消費者に物を売るのが小売りなのですが、ニトリは最初から自社で製造も行っています。
さらに、製造、小売だけでなく、その輸送部分である物流業も行っています。
この製造→物流→販売というひとつの流れをすべて自社で行うことで、余分な中間コストを減らすことができ、結果として高い営業利益率が確保できるのです。
しかし、このモデルは下手をすれば売れなかったときに余分なコストが会社にのしかかることを意味しています。
例えばキーエンスはニトリと対照的に、メーカーであるにも関わらず工場を持たずに製造を外注するという方法をとっています。
これはいざ売れなくなったとき、工場の維持費や在庫品の管理費などがかからないので不況に強いと言えます。
このように、工場や物流管理など、商品が売れるまでにかかる負担を自社でもつのはかなりリスキーだと言えます。
それにも関わらず、ニトリは不況時でもこの営業利益率を維持しています。
これが実現できている理由として、経営の上手さがあります。
例えば、ニトリのお店の出店場所などは駅近よりも郊外の方が多いです。
これは、店舗の土地代を減らすのにとても有効です。
また、ニトリの工場は自動化が進んでおり、在庫の山から必要なものを取り出す自動倉庫型ピッキングシステムや、注文を登録するだけで自動的に在庫の確保と配送予約を行える伝票発行システムなどを導入し、コスト削減を実現しています。
このように、多くの箇所でコスト削減を行って高利益を実現させています。
このコストや効率に対する意識はニトリの決算資料をみても分かるように、資本効率や資本回転率などに目標値を設けて達成できたかどうかを正直に記載しています。
このような点から、いかにうまく経営するかに注力している会社だと分かります。
理由③:会長が化物
ニトリの会長は投資家の間ではとても有名な方です。
その理由は、株価と為替を予言して的中させるからです。
専門家であるアナリストたちが予言しても、ほとんどの人が当てることができません。
仮に当てても、次の年は当たらないのが普通です。
それくらい専門家が予想することが難しいと言えますし、言い方を変えるとあてにならないことになります。
しかし、この会長だけは予想を何度も当てています。
それは、会長が実際に世界各地を飛び回り、実際の空気感を味わって予想しているからです。
この現場の空気を肌で味わっているからこそ、変化に気づき、設備投資の時期を見定めることで経営効率を上げているのです。
まとめ:日本を代表する企業なので買い
最近のコロナショックをものともせず、株価は最高値を更新して上昇しています。
今後も下がる要素は出にくいことから、長期で買うのがおすすめです。
問題は株価が高いことです。
100株を買おうとすると100万以上準備する必要があります。
もし100万円を用意するのが難しいという方はSBIネオモバイル証券やLINE証券
などから1株単位で購入できるので、そちらから少しずつ購入するのがおすすめです。
もっと投資について勉強したい方は、こちらで紹介した本を読んでみると良いでしょう。
投資で余裕のある人生を。
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