目次
メディカルデータビジョン(MDV)の株の分析【遠隔医療テーマ株】
コロナの影響で遠隔医療(オンライン診療)がテーマになっています。
今回はその遠隔医療テーマの株であるメディカルデータビジョンMDVを考察します。
MDVの事業について
①事業内容
MDVの事業内容は 「データネットワークサービス」と「データ利活用サービス」で構成されています。
データネットワークサービスとは病院に対して経営支援といったシステム提供するサービスのことです。そしてそのシステムで2次利用許諾を得た診療情報を製薬会社などに分析して提供するサービスを「データ利活用サービス」と呼んでいます。
会社としてはシステム利用料や分析調査費用から利益を得る形となります。
強み
MDVの強みは圧倒的な質量の診療データです。
オンライン診療を推進する初期の段階からこのサービスを提供したので、豊富なデータを所有しています。
間違いが許されない業界ではこのデータ量というのは圧倒的な信頼力に繋がります。
この信頼力から他社よりも優位にはたらくことと考えられます。
また、多額の研究費用を既に投資してシステムの開発が完了できているので、 ストック型ビジネスと呼ばれる、一定額の利益を継続的に得られるビジネスモデルとなっています。
拡大余地
眠剤は病院や製薬会社など B to B ビジネスを展開しています。
このビジネスを、カルテのデータを患者自身に提供してセカンドオピニオンの手助けといったB to C ビジネスの展開余地があります。
また、海外に目を向けることも可能なので拡大余地も十分だと考えられます。
MDVの株価について
①チャート分析
チャートの方分析すると 現在はボリンジャーバンドの+1σと+2σのの間を推移しています。このことから明確な上昇相場であると考えられます。また6月12日や7月3日に連絡しましたが、25日移動平均線を抵抗線として上昇を再開しています。

出典:株探

出典:株探
再び25日移動平均線まで下落した後に上昇できたなら、そこが買い時になると考えられます。
②株価の妥当性
「株価 = PER × EPS」で計算できます。
PERは株主が企業に対する期待値であり、MDVの全上場期間における平均PERは118.8倍で、最大186.6倍まで上昇しました。
現在のPERは126.2倍とほぼ平均ですので、新たな期待が生まれると株価は47%近く上昇する可能性があるということです。
EPSは1株あたりの利益であり、2020年の予想EPSは+10%増の15.2円です。
ここから、現在の株価は予想EPSと平均PER付近にあることから見ると割高ではないと考えられます。
また、ストック型のビジネスモデルなので、来期以降の利益は株価に織り込まれていないことを考えると、まだ割安だと考えられます。
まとめ:次の下落があったら買い
今回のコロナでも業績に影響の出なかった企業で、かつ今後テーマになりそうな株は要チェックです。そのひとつのMDVは保有していても良い企業と言えると思います。
投資のタイミングについて勉強したい方は、こちらで紹介した本を読んでみると良いでしょう。
投資で余裕のある人生を。
コメント