現在の市場を見ていきます。
目次
日経は小康状態継続、TOPIXは切り下げ
日経は先週の上値を超えたと思ったら陰線で終了する日が続く弱い展開になりました。
8月と11月につけた高値を結んだ抵抗線のラインで抑えられる形となりました。
さらに、一時は5日移動平均線を割り込んだりもしましたが、大きな陽線となり、再び5日移動平均線を超えることになりました。
下がれば買いがやってくる、だけど上値は重い展開です。
TOPIXはより顕著に上値が重い展開が続き、金曜には大きな上ヒゲをつけた形となりました。
ボリンジャーバンドの+1σからも脱した形となり、上昇圧力はさらに弱まっています。
全体として上値が重い展開が続きます。
日経平均のEPSは決算が一服し、下げ止まっているように見えます。
一方で、業績悪化が大きく出ている企業も少ないのが現状です。
来年度以降のEPS成長率を注視する必要があるでしょう。
騰落レシオはやっと過熱感が収まってきた形ですが、それでも中期的には過熱感が強いです。
米株は調整局面へ
米株市場は景気後退、ディスインフレ、複数回の利下げを織り込んだウェイウェイ相場が続いていました。
そこに水を指したのが雇用統計とISM非製造業の結果でした。
雇用は強すぎる結果、ISM非製造業は昨年末の50割れを覆す結果となりました。(昨年12月の急低下は寒波の影響とのこと)
雇用に関しては、賃金上昇は原則傾向の結果となっていますが、リセッションからの雇用減&賃金減という構図からは外れているため、今ひとつ強気になりにくい状況です。
相場を見ると、米株は直近高値を超えて急騰しましたが、連日陰線を出して、ついに直近高値と同じ水準に戻りました。
月曜以降は、この水準を下値の抵抗線として機能するかが注目です。
一方、10年債の利回りは上昇トレンドが再開しているため、注意が必要です。
NAAIM指数は上昇を継続しており、市場全体として過熱感がでていると言えます。
【再度通告】注目の日
2/14以降の米国の指標発表はこちらになります。
特に注目する日は
2/14:CPI、日銀総裁の人事案提出
2/23:PCEデフレータ
になります。
この日で、年後半の利下げ思惑剥がし、利上げ回数増加に繋がることになるか、要注目です。
特に、前述した強い雇用、非製造業の強い景況感が出ているため、もし次の指標発表で強い場合は一気に下落する可能性も出てきます。
なお、CPIは計算方式が今回から変更になる(インフレ鈍化に見えやすくなる)ため、相場が正しく解釈されるまでタイムラグが生じる可能性があります。
また、日銀総裁も日本株にとって重要なイベントです。
今後の政策がどのように変更されていくか要注目です。
以上。
【参考】
以下、オススメ本
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