株式投資で必須のスキル(?)として「損切り」があります。
特に、株式投資にまだ慣れていない初心者の方は損切りがなかなかできないと思います。
自分も損切りするのがとても苦手で、なかなかできないタイプの人間でした。
でも、ある考え方、準備をすることで損切りを実行できるようになりました。
今回はその損切りを実行できる方法についてお話します。
目次
そもそも、なぜ損をしているのか
損をしている理由として、地合いが悪い、業績が悪化した、など様々な要因があると思います。
様々な要因がありますが、実は損をしている根本的な理由は一つだけです。
それは、「自分の考えが間違っていた」ということです。
株を2000円という価格で購入して、株価が1500円に下落したということは、「『2000円という価格で購入しても大丈夫』と判断した自分自身」が間違っていたことに他ならないからです。
耳が痛い話ですが、地合い、業績悪化、それらすべてをしっかり考え抜いて予想できなかった自分自身が駄目だったことになります。
そうすると、「底値を予想することは可能なのか?」となりますが、これも不可能です。それができれば誰もが億万長者になっていることでしょう。
では、どうすればよいか?
事前に最悪の株価を予想する
答えは、最悪のシナリオのときの株価を予想することです。予想というより、準備に近いでしょう。
例えば、現在の株価が2000円として、以下のパターンを予想したとします。
・悲観シナリオ:地合いも最悪、業績も横ばい→1000円を予想
このとき、いくらの損なら許容できるかを考えてみてください。
例えば、50%の損を覚悟できるかどうかを自分に問いかけてください。もし耐えられないのならば、今の2000円では買わないという選択になります。
一方、20%の損なら大丈夫という方は、1000/(1-0.2)=1250円以下で購入すべきということになります。
このように、株価について最悪のケースを想定し、そこから何%の損なら許容できるかを考えてみてください。
そうすると、むやみに含み損を抱えて辛い思いをすることが軽減されるはずです。
もちろん、最悪と想定したシナリオのさらに下に行く可能性もあります。
そのときは、それこそ「予想外」の展開なので、原点に立ち返って「自分の考えが間違っていた」と判断して損切りを実行するのが良いでしょう。
まとめ:損切りしない投資家なんていない
損切りは苦痛ですが、投資で成功している人は必ず損切りの経験があります。
それは、100%予想を当てられる投資家が存在しないのと同じです。
百発百中できるのであれば、損切りなんて不要です。
それが不可能なのだから、損切りする必要があるのです。
転ばないと自転車が乗れるようにならないのと同じです。
どんなに上手い人でも損切りは必ず行っている、ある意味「必要悪」なので、勇気を持って損切りを実行してみてください。
シナリオを作成する手助けとしては、例えばこちらで紹介した本(ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析)が参考になるので、気になる方は一度読んでみてください。
ではまた。
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