前回は損切りする方法として、最悪のケースを想定しておくことを書きました。
今回は続きで、他の考え方、方法についてお話します。
目次
「損切りするorしない」という2択だから辛い
損切りできない理由として、「損切りするorしない」という2択になっている、ということがあります。
なぜなら、この2択はどちらもダメージを負ってしまうという究極の2択になっているからです。
損切りすると、損を確定させて辛い。
損切りしない場合でも、先程も述べたように、損が膨らむ可能性があるため、こちらも辛い。
そのため、どちらも辛くて嫌なので選択ができない現象が起きます。
そうすると、ダラダラ時間が流れて自分の意志とは関係なく「損切りしない」という選択肢に進んでいくことになります。
こうして、傷口が深くなっていくことになります。
では、これを解決する方法はなんでしょうか。
「損切りするorしない」という2択から脱却する
この解決方法として、「損切りするorしない」という2択から脱却する方法があります。
まず、この選択肢は「買った銘柄をどうするか」という内容に対するものであることにお気づきでしょうか。
買った銘柄に対してだけ考えが集中するため、この嫌な2択を自分に強いられることになります。
ここで本質なのは、「銘柄をどうするか」ではなく「資産を増やすためにはどうするか」のはずです。
それなら、一歩引いてこう考えることもできるはずです。
「資産をどの銘柄に充てるか」
こう考えると、選択肢は「保有中の銘柄A、銘柄B、銘柄C、…」となります。
これにより、仮に銘柄Aが駄目だったとしても「次がある」という安心感が生まれ、冷静に次の銘柄に移行することができるようになります。
また、今保有して損をしている銘柄以外に、株価がどんどん伸びている銘柄があるのなら、素早く切り替えることが可能になり、結果として損失が小さくすることが可能になります。
因みに、過去のチャートを見て、今よりも上の株価で推移していることを確認し、「もしかしたら上がるかも」という期待を抱き、「損切りしない」と選択することがあると思います。
しかしながら、「マーケットのテクニカル分析」などのテクニカル分析の本にも記載されていますが、一度トレンドが形成されると、そのトレンドはしばらく継続します。
つまり、一旦下がり始めた銘柄は日を追うごとに下がる可能性の方が高くなります。
そのため、「もしかしたら上がるかも」という期待は裏切られる可能性の方が高く、むしろ損失を膨らませる可能性の方が大きいです。
そのため、以前の内容のように自分が耐えられない損失が出そうなときは、他の準備しておいた候補に素早く乗り換えることが結果として良くなるのです。
まとめ:色々な分析を行おう
複数の候補を選択肢として持つためには、多くの銘柄を分析する必要があります。
大変な労力が必要になりますが、それは巡り巡って資産を増やす武器にもなり、資産を守る盾にもなります。
もし銘柄分析が難しければ、インデックス型のETFという選択肢もあります。
資産を増やすためには個別株をずっと買う必要はありません。
ときにはインデックスが一番良いときもあります。
もちろん、相場が悪いと判断して現金のままが良い場合もあります。
大事なのは複数の選択肢があるのだと視野を広く持つことです。
これを読んで辛い選択から脱却できる方がいれば幸いです。
前回記載した方法については知りたい方はこちらで読んでみてください。
ではまた。
コメント